ご相談実例

死に装束について

入院している祖母の調子が最近良くなくて、家族で葬式の話をしました。
その時に亡くなったら祖母が気に入っていた着物を着させてあげたいという話が出ました。
葬式はもちろん着させてあげたいのですが、天国(あの世)にも持っていってもらいたいので、最後まで着させてあげたいと思っているのですが。
やはり最後は白い着物でないといけないのですか?

元々「死に装束」とは自分の命を掛けるほどの覚悟をするという事で白無垢を着たわけですが、一般的には「白無垢」というと花嫁というイメージですが、娘がが家を出ていく際に、実家を捨て嫁ぐ自分の決意を自分自身に覚悟させる為といわれています。
ちょっと脱線しましたが、ですので、日本の古い風習からきているもので、宗教的にはあまり意味を持っていないようです。ただ、「白」には「清浄」という意味もあり今でも利用されています。今後は残された方の気持ちが一番大事だと思います。残された方が納得いくことが旅立たれた人にとっても良い事だと思います。したがって故人の生前の姿が偲ばれるお姿にして差し上げる事に何の問題もいりません。最近では、湯灌(ゆかん)の中でお好きだった洋服を着せる事も非常に多くなってきています。
お気持ちのままにされて良いと思います。

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